桔梗・女房装束正装
正月立ち 春の来たらばかくしこそ
梅を招きつつ楽しみ終へめ――
(大弐紀卿)
お世話になっている方々に2004年度の年賀状としてお送りしたイラストの、文字なし拡大バージョンです。
冒頭の歌は万葉集から。「正月になって春がやってきたら、こうやって梅を見ながら楽しみましょうよ」という意味の歌です。まさかこんな、まんま、な歌が存在するとは思いませんでした(笑)
下の装束情報に詳しく書きますが、扇も背景も手に持っているのも紅梅という、梅づくしの一枚です。正月なんだから、普段、桔梗が着ないような華やかなものにしよう!と梅づくしにしたのはいいんですが、問題は自分の色彩センスのなさで、表着と唐衣の配色を決めるだけで三日も悩んでました。
描きながらつくづく思ったのですが、たしかに桔梗の髪色は一番上に着る衣の色を選ぶのですよ。ためしに黒髪のバージョンも作ってみたのですが、映える色が全然違います。なるほど赤やら白やら紫を着ないはずだよなぁと納得。
ちなみに黒髪バージョンは
こちら。
なお、詳しい装束情報は下です。