桔梗

萩の花

『紅葉の下に咲く萩の花みたいだな』

                 ――【落葉の巻】本文より

 平安イラスト第二段です。今回も桔梗。
 手抜きぐあいがステキです。そのわりには珍しく、きちんと背景まで描いてありますねぇ(笑)。主線が鉛筆のままで汚いです。スケブにざかざか描いた時点で私のペン入れ技術ではムリだと悟りました。これはこれで味があっていいかなーと。
 小説のワンシーンのつもりです。そうなると背後の庭は香澄の邸ということになりますが、嘘だな。あの邸がこんなに苔に埋もれた名庭を持っているわけあるまい(笑)

 しかし前の絵と桔梗の顔が違うなぁ……。どちらかというとこっちの絵の方がイメージに近いです。
 服装解説は下に別に設けてます。
 前回よりは衣裳がうまくかけたかなーと思います。少なくとも前よりは有職故実にはのっとっているかと(笑)。
 着ているものは、肌から近い順に、 下から小袖、蘇芳の単、楓紅葉の五つ衣、同じく楓紅葉の小袿、そして萩重ねの細長です。
 この絵だと下の部分が隠れているので、細長の特徴である裾が見えなくて、何が何だかですが、ジャパネスクで由良姫が着ていたやつです(笑)
 実際に着せてみると、思った以上に蘇芳色と青色が目立って、考えていた感じと違うので慌てて本文のほうを書き直しました。百聞は一件にしかずだわ(^^;

〈詳しい装束情報〉 肌から近い順に。
 小袖:白
 緋袴(偽装とはいえ結婚しているので・笑)
 ひとえ:色、蘇芳。地紋・幸菱さいわいびし
 五つ衣:楓紅葉(下から紅、薄朽葉、黄、薄青、薄青)。地紋:小葵
 打衣:色、赤(実際には描いてません)
 小袿こうちぎ:色目、楓紅葉(表・薄青、裏・薄朽葉)(裏の色は実際には描いてません)。地紋、小葵。
 細長ほそなが:色目、萩重ね(表・蘇芳、裏・萌黄)。地紋、七宝。