理まといて吹く風の 〈下〉

 ―――数刻後。
 とっさにそう答えたものの、後になってからまだ説教のほうがよかったような気がして、太陰は屋根の上でひとり自問自答を繰り返していた。
 自分が悪いのはわかる。もう全面的に自分が悪い。
 髪だけですんだのは単に運が良かったからだ。物の怪と青龍をはじめ、皆が厳しいのも当たり前だった。―――物の怪と青龍がそれはもう怖かったのも事実だが。
 心底反省している。自分がやりすぎたのだから、叱られるのは仕方がない。
 しかし………だからといって、それが昌浩の言い出したことに繋がってもいいのだろうか?
 名をもらうというのは本当に特別なことだ。いちばん短く、もっとも強い呪が神将である自分にかかる。
 まずいことになったという気持ちもあるが、うれしいという気持ちもわずかにある。どんな名をもらえるのかという、ほのかな期待のようなものもあって、あまり罰だという気がしない。
 だが、よくよく考えてみると、この処分はかなり厳しいような気もするのだ。昌浩はにっこり笑って「じゃあ、考えとくよ」などと言ったが、いっそ説教のほうがましだったような気すらしてくる。
 特別だからこそ、このような経緯で名付くに至ったという事実はこの先延々と太陰を落ちこませるに違いない。
 昌浩本人はおそらく無自覚でのことなのだろうが、これはかなりの抑止力だ。青龍や物の怪があっさり引き下がるわけである。
 しかしいまさら説教がいいなどと言えるはずもない。言ったら最後、さらに説教が倍の量になるだろう。
「ううううう、もらいたくないってわけじゃないんだけど、もらうのはすっごくまずいような気もするのよ。だってもらわないにこしたことはないんだから。もちろん反省してないってわけじゃないわよ、すっごく反省してるわ。でもそれとこれとは別っていうか名をもらうっていうのは………」
 屋根の上で悶々(もんもん)としている太陰を別の対屋(たいのや)簀子(すのこ)から眺め、勾陳がおかしそうに微笑する。
「白虎の説教もないのに太陰がひとりで反省しているのは珍しいな。さすが昌浩だ」
「でなければ引き下がった意味がない」
 傍らの物の怪がおもしろくもなさそうな口調でそう言った。
「だからあっさり納得したのか」
「ある意味、真に重い罰だからな」
 与えられた名は名付けた相手が世を去ったとしても消えはしない。それこそ存在が消滅するときまで魂に刻まれ、忘れられることはないだろう。
 ―――どのような時でも呼ばれつづけた(くれない)の蓮の名は、鋳型(いがた)のように彼を形づくり、もはや今では存在そのものと溶けあっている。
 物の怪はちらりと傍らの同朋に目をやった。
「………勾よ、お前は昌浩に名を明かさないのか?」
「気が向けば明かすさ」
 何でもないことのように勾陳は答え、唇に笑みを浮かべる。勾、と呼ばれるたびに、己に与えられたもうひとつの名とその所在を意識させられる。
「だが、しばらくはお前に預けておくのもいいかと思ってな」
「………勝手にしろ」
 ぷいと顔をそむけ、物の怪は尾を揺らした。



 部屋に入った物の怪は、そこらじゅうに散乱した丸められた料紙(りょうし)の切れ端と、崩れかけた書物の山に呆れ顔になった。
 整理整頓の下手な昌浩の部屋はたいがい散らかっているが、これはいつも以上にひどい。
 片づけても片づけてもすぐにこうなってしまうので、彰子が「名前が決まってから片づけようかしら」と苦笑するのも無理はない。彼女は現在、動くのが少々難儀な体なのだ。
「紙がもったいないぞ」
「全部反古(ほご)のやつだよ、無駄遣いはしてない」
「墨がもったいないぞ」
「うるさいなあ」
 ああでもないこうでもないと昌浩は漢字を書き散らしている。
 名は主と当人だけの大切なものなのだ。うっかり字が見えたりしないよう、昌浩の背後に物の怪は腰を下ろした。
「車之輔はぱっと思いついたんだけどなあ………」
「………車之輔と似たような名付けになったらさすがに俺も止めるぞ」
 昌浩の名付け感覚に期待していないとはいえ、いくら何でもそれは太陰が可哀想である。腐っても十二神将なのだ。
「もっくん、それ車之輔に失礼!」
「そういう意味じゃない! 反省をうながすために名に意味を込めるつもりなら、見たまんまの名付けをしてどうするという意味だっ!」
 物の怪の反論に、昌浩は大きな溜息をついた。
「そうなんだよねえ………」
 つぶやいて筆を置き、天井を見あげる。短くなってしまった髪は、こうしてひとつ結っていると、なんだか筆の穂先のようだ。
 しばらくそのままの姿勢で固まっていた昌浩だが、やがて上向いていた頭がさらにのけぞり、そのまま仰向けに倒れこんだ。何だ何だと近づいた物の怪は真下から顔を覗きこまれ、わずかに目を細める。
「………どうした?」
「いや、じいさまは偉いなあと思って。紅蓮に紅蓮ってつけるんだもんなぁ」
 昌浩はごろりと寝返って体を起こすと、物の怪の頭をわしわしと撫でた。
「紅蓮に紅蓮ってさ、ぴったりすぎて、紅蓮しかあり得ないっていうか。紅蓮は紅蓮だから、紅蓮以外の名前なんて考えられないというか」
「こら、もうちょっとわけがわかるように言え」
「青龍の名前もたしかにあんな感じだよねえ。ちょっと穏やかすぎるけど」
 笑って、昌浩は起きあがると文台(ぶんだい)に向きなおった。
 祖父が存命だったころより、すっかり大きくなったその背に向かって物の怪は言った。たぶん自分はいま、以前からは考えられないほど穏やかな()をしているのだろうなと思いながら。
「………せっかくお前が名をやるというんだ。ちゃんとしたいいのをくれてやれ」
「うん、わかってる」
 肩越しにふり返り、昌浩は祖父によく似た表情で笑った。



「昌浩、まだ思いつかんのか。早々にあやつに名を与えてくれ。これでは反省をうながすどころか、とんだ逆効果だ」
 数日後、渋面で玄武に苦言を(てい)され、昌浩は頭をかいた。
 玄武の言いたいことはわかっている。
 期待と不安で情緒不安定に(おちい)った太陰は、いつにもまして風の操り方が怪しくなっており、昨日も玄武と一緒に庭の枯れ葉を彼方に吹っ飛ばしてしまっていた。やらかした失態にさらに狼狽(ろうばい)するものだから、ますます制御が甘くなるという悪循環だ。
「迷惑だから異界にいろと言っても、落ち着きなく顔を出してくるのだ。あれではいっこうに(らち)があかん」
「うーん、もうちょっと待って」
 昌浩は眉根を寄せて困り顔だ。神将の名付けに数日では、近々生まれる我が子の名付けにはひと月はかかるのではないだろうか。通り名としての幼名さえあれば元服までは困らないが、玄武は少々心配になる。
「あまり長引くようなら白虎が説教に切り替えると言っていたが」
「うわ、それは可哀想だなぁ」
「我もそう思わんでもないが、もともと(ことわり)に抵触しそうになったのはあやつだ。我とて胆が冷えた。ある程度の反省は必要だろう。昌浩が名を思いつけん以上、白虎のほうに………何だ、昌浩?」
 じっと顔を見つめられ、玄武がいぶかしげに問うた。
「理………」
 しばらく首をかしげるようにして思案していた昌浩だったが、やがて破顔してうなずいた。
「うん、いま決まったよ」



 主の招請(しょうせい)を受け、部屋のなかに顕現した太陰は緊張しきった顔をしていた。
 いったいどんな名をくれるのかと思うと、期待と不安で胸がどきどきしてくる。十日近くもこんなにそわそわして過ごしたことは、誕生以来ついぞなかった。
 文台の前に腰を下ろした昌浩は、太陰を見あげて微笑した。
「遅くなってごめん」
「う、ううんっ。それは全然いいんだけどっ」
 自分の声がうわずっているのがわかり、焦って太陰は首をふる。座ることすら思いつかず、立ったままだった。
「それで、名前なんだけど」
「う、うん、それでっ !?」
 思いきり力んで答える太陰に対し、昌浩は普段の会話と何ら変わらない調子でその名を口にした。
「―――凰理、にしようと思うんだ」
「え?」
 あまりにあっさり言われ、一瞬、太陰の顔がぽかんとなる。
「おうり。鳳凰(ほうおう)(ことわり)で、凰理」
 言いながら昌浩は手元に(すずり)を引き寄せ、置かれた料紙に筆を走らせた。晴明とはまた違う、癖のある手蹟()がその名を記す。―――凰理(おうり)
 鳳凰は大陸に住むとされる瑞獣(ずいじゅう)だ。孔雀に似た姿に五色の色彩を持ち、五つの声音で鳴く鳥。(ほう)(おす)で、(おう)(めす)。羽ある生き物を統べる存在とされ、五行でいうならば風の性となる。
 大陸の霊獣だがこの国でも重んじられ、その出現はおおいなる瑞兆とされる。鳳凰を織りだした衣はたしか皇族専用のはずだった。他にも彫刻やら絵巻やらにも表されている。
「風を統べる理という意味になるのかな。太陰がきちんと風を操ってくれますように、という意味も込めて」
 ちょっと笑った昌浩は、立ちつくしたまま黙りこんでいる太陰を見あげ、少し不安げな顔になった。
「………どうかな。気に入らなかったらまた別のを考えるけど。ああでも、思いつくまでに俺またすごく時間かかるかも………」
 困ったな、俺そういうの上手くないからなあと頭を抱える昌浩に、太陰はそれこそ二つに結った髪が()を描くほど勢いよく首を横にふった。
「ううんっ! それでいい!」
「ほんとに?」
 昌浩に向かって何度もうなずいてみせる。これで断ったとなったら、仲間からいったいどんな視線を向けられるか考えたくもない。
「うん! それでいいっ、っていうか、それにしてっ!」
 ほとんど叫ぶように答え、緊張がとけた太陰はぺたりと床に座りこんだ。目の前の文台には、昌浩が記した漢字が二字。
 桔梗色の双眸でそれを見つめ、小さく口に出してみる。
「…………凰理」
 風をつかさどり空を飛ぶものを統べる存在の、その理。
 呟いた瞬間、自分がそれにとらわれたのがわかった。その言霊が太陰に新たな呪をかける。
 太陰はうつむいて目を閉じた。
 以前に勾陳が真綿の呪縛と(たと)えたわけがわかった。呪であることがわかっているというのに、これはあまりにやわらかく、眩暈(めまい)すら感じるほど心地よい。
 やがて、おずおずと顔をあげた太陰は、視界に飛びこんできた昌浩の髪にくしゃりとその表情を歪ませた。
「ごめんなさい、昌浩の髪………」
「ああ、だいじょうぶだよ」
 切りそろえたためさらに短くなってしまった髪に手をやって、昌浩は小さく笑った。
「髪なんてすぐ伸びるしね」
「でも、彰子姫………怒っていなかった?」
「さすがにびっくりしてたけど、でもそれだけだよ。(まげ)にさえできれば、あとはいくらでもごまかせるからさ。女の人はそうはいかないだろうけど」
 これがもし彰子の髪だったならば、青龍と物の怪ではなく昌浩が激怒していただろうが、自身の災難であるかぎり、彼はおそろしく寛容だった。
 もし彰子の髪だったらなどという、想像すらしたくないおそろしい仮定に太陰は慌てて声をあげる。
「いくら何でも、彰子姫の髪を切ったりなんて絶対しないわよ………!」
「うん、そのあたりは信じてる」
 笑ってそう言う昌浩を、太陰は見つめた。
 視線に気づいた彼が、何だと目で問うてくる。桔梗色の双眸が、不思議そうに首をかしげる主の姿を映しだした。若い頃の晴明を彷彿(ほうふつ)とさせるが、若菜似のせいか彼よりも全体的な雰囲気は優しげだ。
「―――昌浩が、私たちの主になってくれてよかったと思う」
 十二神将との契約は一対一の主従契約なので、契約中の譲渡や継承という形はあり得ない。主が死ねば契約はいったん完全に解消され、また別の契約を新たに結びなおさねばならないのだ。
 実際、晴明が没した直後から、今こそ十二神将を我がものにという愚か者どもからの召喚が絶えなかった。()すら無視しての無神経な所行に激怒した神将たちが、術者をさんざん威嚇しはじめたため、慌てて昌浩が喪中をおして彼らを式にくだしたのである。
 昌浩は召喚方法こそ晴明に教えられていたものの、純粋に実力のみで神将たちをくだし、式神とした。もし手心があるというならば、自身の存命中に昌浩の実力を神将たちが思い知るようし向けた晴明の意図こそが手心だ。
 正真正銘、彼こそが十二神将の当代の主―――。
 唐突に紡がれた太陰の言葉に昌浩はわずかに目を瞠り、次いで嬉しそうに微笑した。だんだん笑いかたが晴明に似てくるなと思い、太陰はなんだか切なくてまた顔をうつむける。
「名前、ありがとう。大切にするわね」
「うん。これで風がもうちょっと穏やかになってくれると嬉しいんだけどなあ」
「何よ、これからはちゃんとするわよ。こんなことは二度と起こらないんだから」
 ふくれて答えた太陰の頭を無造作に撫で、昌浩は笑った。
 このあいだまでほんの子どもだったくせに、いつのまにか晴明がしていたように、手を伸ばして太陰の頭を撫でてくる。
 人の命はまたばきするほどに短く、あっという間に老いて死ぬ。
 けれど、この名は永遠に残る。
 託される重い言霊に、名などもらわぬほうがよいと、どれほどわかっていたとしてもなお、抗いがたい、やさしい願い。
 十二神将、風将太陰。
 与えられた名は、凰理。



 挙動不審が嘘のように落ち着いた様子で部屋から出てきた太陰に、玄武はほっと安堵の息をついた。
「あ、玄武どうしたの?」
「どうもせん」
 そう答えたものの、先ほどまでその風の被害に遭っていた身としては、その落ち着きように何となく憮然とした気分になるのは仕方ない。
「名はもらったのか」
「うん、もらったわ。すっごく良い名前」
 うなずいて、太陰は晴れ晴れと笑った。
 そのうれしそうな表情に毒気を抜かれ、玄武は面食らいながらもうなずき返した。
「それはよかったな。名に恥じないよう、これからは風の制御を心がけることだ」
「わかってるわよ」
 説教めいた玄武の言葉にも、めずらしく反論もせずに応じてくる。図星を突かれると反射的に食ってかかる太陰が、だ。その豹変(ひょうへん)ぶりに「見事だ、昌浩」と玄武は主の手際に内心で拍手を送る。
「そういえば、六合はどこにいったの? 姿が見えないけど」
「お前がうろたえているあいだに、天后とともに道反まで昌浩の用を足しに行っている。もう三日も前だ。気づいていなかったのか」
「えっ、そうなの?」
 のんきな言葉に玄武が顔をしかめる。太陰が慌てて弁解しかけたとき、塗籠(ぬりごめ)に設置してある水鏡が波動を放った。昌浩の部屋に勾陳の気配が顕れる。
 ややあって、妻戸から出てきた二人は塗籠へと向かったが、途中、勾陳と太陰の目があい、相手は小さく微笑した。
「道反からかしら」
「おそらくそうだろう」
 しばらくして、昌浩が勾陳とともに姿を見せる。手には何やら包みを持っていた。
「太陰、悪いけど聖域までちょっと行ってきてくれないかな。さっき水鏡で頼まれて、ちょっと渡してきてほしいものがあるんだけど」
「お安い御用よ」
 名をもらってから与えられる初めての命だ。一も二もなく受諾する。
 昌浩から荷を受けとると、太陰はふわりと宙に浮いた。足下から風が逆巻き、衣の裾をはためかせる。
「さあ玄武、行きましょ」
「なっ、我もなのか !?」
 太陰にひっつかまれて玄武が慌てるが、すでに遅い。
「ほら、行くわよ!」
「待てと言うのだ!」
 ひときわ強い風が巻きおこり、太陰と玄武は空の高みに舞いあがった。庭木が揺れて、枯れ葉が吹雪(ふぶ)く。駆け抜けた突風に御簾があおられ、ばさばさと鳴った。
 勾陳から無言で物問いたげな視線を向けられ、昌浩は苦笑する。
「本当に名をもらって反省したのかお前は !?」
 遠くそう叫ぶ玄武の声が、安倍邸まで風にのって聞こえてきた。



〈了〉
 


 というわけで、太陰が名前をもらう話です。本当にただそれだけの話(笑)
 私にしては珍しく彰子がほとんど登場せずあまり平安時代の描写もなく、神将ばかり登場する話でした。ある意味、一番この話がブログ中で少年陰陽師らしいのかもしれない(笑)

 この話を書くにあたって検索してみたのですが、やっぱり、他の神将たちに名前をつけるとしたら、というのは誰しも一度は考えるようですね。100の質問とかの質問事項にもなっていました。思いつかないという回答が多くて、色々見てみたかった私はちょっぴり残念だったのですが(笑)

 でも実際、闘将四人はすでに名前をもらっているので、昌浩が新たにつけるとしたら、まず玄武か太陰になるんだろうなあと思います。天一にはもう朱雀だけの名前があるし、他の神将は昌浩とそれほど親しんでいないだろうし、名前が必要なほど無茶をやらかさないと思うし(笑)
 太陰の名前は、私は閃いた瞬間「これだっ」とか思って話のあらすじまでできてしまったぐらい自分では気に入っているのですが、読まれた感想はいかがでしょうか(笑)
 名をもらっても太陰は太陰。そうそうおとなしくなるはずがないです(笑)。いまはもらっただけですが、次に何かやらかしたら昌浩が皆の前で「凰理」と呼びはじめると思います(笑)

 もし次に名前をもらうとしたら、青龍だと思います(笑) 青龍はたぶん、昌浩が宵藍と呼んでも嫌がらないとは思いますが絶対自分から呼べとは言い出さない気がする。晴明は晴明、昌浩は昌浩だからと、二人から名前をもらいそうな気もするし(笑)
 ちなみに作中での設定は、晴明死後数年後で、さらりと書き流されていますが彰子懐妊中(笑)。名前に関しては、六合は知ってるのも呼ぶのも風音限定、勾陳も同じく紅蓮限定、青龍はみんな知ってるけど誰も呼ばず、紅蓮はみんな知ってるけど昌浩以外呼ばず、となっております。
 昌浩は命名下手を皆から心配されておりますが、子どもに関しては晴明にあやかることを決めているので、たぶん生まれたその日に即決めして周りを驚かせると思います(笑)

 ところで太陰と白虎は風将と金将、どっちが正しいんでしょうか。見たら、どっちも原作に書いてあってわからない(笑)。五行から行くと金将のほうが正しいんですが、この話では風将にしました。